第168回定時株主総会招集ご通知

株主の皆様へ

　株主の皆様におかれましては、平素よりイビデン株式会社並びにイビデングループ各社に格別のご配慮を賜り、厚く御礼申しあげます。また、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申しあげるとともに、感染された方々の一日も早い快復を心よりお祈り申しあげます。あわせて、COVID-19感染拡大への警戒が続く中で医療現場を支える方々に心より敬意を表します。
　ここに第168期（2020年4月1日から2021年3月31日まで）の報告書をお届けするにあたりまして、一言ご挨拶を申しあげます。
　2020年度の業績は、連結全体では売上高3,234億円、営業利益386億円、親会社株主に帰属する当期純利益256億円となり、2019年度対比で増収増益となりました。当社事業を取り巻く環境は、電子事業におきましては、主力のICパッケージ事業において、世界的なテレワーク・遠隔教育の普及に伴うパソコン向け需要の拡大継続に加えて、デジタル技術の進展を起点とした、データセンターなどで使われる高性能サーバー向けを中心に、旺盛な需要を見込んでおります。セラミック事業の主力である自動車関連におきましては、乗用車市場を中心とした電動化・脱ディーゼルの流れが続いていることに加え、半導体の供給不足による世界的な自動車生産への影響が懸念される一方で、新興国における排ガス規制強化を背景に、大型車向けの需要拡大が見込まれています。
　こうした事業環境変化に対応するため、伸びる市場に対し積極果敢に経営資源を投入するとともに、従来から当社が強みを持つ技術力・ものづくり力に最新のデジタル技術の活用（DX）を加えた競争力の磨き上げにより、収益基盤を一層強固なものとすることで、継続的な事業成長を実現してまいります。また、グローバルで加速する気候変動問題への対応についても、重要な経営課題の一つと位置付け、2050年温室効果ガス排出実質ゼロの実現に向けた2030年度目標を策定した上で、事業成長と気候変動対応（GX）の両立を図ることで、持続可能な事業運営を実現してまいります。
　株主の皆様におかれましては、今後も当社グループへの変わらないご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

イビデン株式会社　代表取締役社長