第168回定時株主総会招集ご通知 証券コード : 4062
イビデン株式会社2020年
自動車市場の環境規制強化に伴い、高機能な触媒担体保持・シール材の需要拡大が見込まれます。当社は、世界最大の自動車市場である中国市場にその生産能力増強及び顧客サポート強化を目的とした新たな生産拠点「揖斐電精密陶瓷(蘇州)有限公司」の設立を発表いたしました。
2018年11月に開示いたしました最先端ICパッケージ基板製造設備(第1期投資)が計画通りに量産を開始いたしました。DXの進展に伴い、高機能ICパッケージの需要拡大が見込まれております。今後、次世代対応投資(第2期投資)についても計画通り遂行し、世界の需要に対応してまいります。
当社の最先端ICパッケージ基板が、経済産業省認定「2020年版グローバルニッチトップ企業(新GNT企業)100選」に選定されました。GNT企業は、厳しい経済環境の中で勝ち抜いている企業を顕彰するもので、当社の長期信頼性に優れたICパッケージ基板開発が評価されました。
2021年
イビデングループでは、国内でのCOVID-19の発生を受け、昨年2月に経営企画部門担当取締役を本部長とする新型コロナウイルス対策本部(以下、対策本部)を速やかに設置し、政府や地方自治体の方針・感染症対応要領に基づき、情報収集と対策立案の一元管理を実施しています。国内・海外の従業員及びその家族の健康と安全を最優先に考え、逸早く各国の事情に合わせた感染予防・拡大防止対策を打ち、感染者が発生した場合においても、対策本部と保健所が連携して、感染の拡大と操業への影響を最小限にくい止める対応と、ステークホルダーへの速やかな情報発信を実施してまいりました。引き続き海外関連会社を含むグローバルで連携し、状況の変化に対し柔軟かつ迅速に対応することで、当社グループの安定的な事業継続に努めてまいります。
当社グループでは、対策本部の設置と同時にCOVID-19専用ホットライン(相談窓口電話・メール)を開設し、従業員及びその家族の相談を24時間受付可能な体制を構築しております。
また、新しい働き方への対応として、在宅勤務の就労規程やネットワーク環境の早急な整備と、労働時間モニタリングシステムの導入により、管理職・機能部門に従事する従業員に対し、機動的な在宅勤務と正確な就労管理が可能な体制となっております。
更に、COVID-19に対する正しい理解の浸透と、当社グループ内における差別や偏見、誹謗中傷を防ぐ手立てとして、社内通達を全従業員へ繰り返し発信しております。
▲感染防止対策を施した本社エントランス
当社グループが一体となって開発した「抗ウイルスコート剤(ウィルヘル)」
抗ウイルスメラミン化粧板の技術を応用し、「抗ウイルスコート剤」を開発しました。本製品は、既設施設への施工による感染リスク対策を目的に開発され、暗所でも即時性・持続性があることが特徴です。今後もより安全・安心な衛生空間の実現に向けて、技術開発に取り組んでまいります。
感染症の拡大を契機としたDX社会の急速な進展に貢献
テレワーク及び遠隔教育の世界的な拡大に伴うパソコン需要の急激な増加に対し、ICパッケージ基板の確実な能力増強で対応してまいりました。
これからも社会課題にテクノロジーで挑む、“イビテクノ” の精神で、ウイルスに負けない社会づくりに貢献してまいります。
グローバルでイビデングループ各社が支援活動
ステークホルダーの皆様の健康・安全の確保に少しでもお役に立ちたいという思いから、国内では当社及び当社グループ各社が関係する自治体へ、マスクやハンドソープ、うがい薬などを寄付いたしました。海外では、病院や自治体へマスクや手袋を、また、オンライン学習が困難な環境の学生への支援を目的に、パソコンの寄付を行いました。今後も企業市民の一員として、必要に応じた支援活動を継続してまいります。
▲パソコンの寄付(イビデンエレクトロニクスマレーシア)
▲マスクの寄付(イビデン労働組合)