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2020年1月21日

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2020年 イビデン株式会社 賀詞交換会

2020年1月21日午前11時30分より、イビデン株式会社(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:青木武志)は、お取引先様335名にご出席いただき、2020年の賀詞交換会を大垣フォーラムホテル(大垣市万石)において開催いたしました。



◆代表取締役社長 青木のご挨拶(要約)

昨年、世界では、米中通商問題に伴う中国経済の減速やイギリスのEU離脱を巡る混乱など、政治・経済ともに不透明な状況が続きました。国内では、相次ぐ台風が各地で甚大な被害をもたらし、更には大手電力会社及びIR誘致に伴う金品受領問題など、事業経営において、会社の大小や業種に関わりなく、リスクの最小化とガバナンス強化の重要性を再認識した一年でした。

当社と関わりの深い電子業界では、半導体市場が一時的に低迷したものの、5GやICT化の進展に伴い、需要が再び大きく成長しはじめています。また、自動車業界では、CASEやMaaSといった新しい技術やサービスなど、大きな変化の始まりを実感しております。

このような状況の中、当社は、市場環境変化に対応した選択と集中を進めてまいりました。電子事業においては、コモディティ化した市場から、今後大きな市場成長が期待されるデータセンター向けサーバー用のICパッケージ基板に軸足を移し、大型設備投資を全社の最優先課題として位置付け、リソースを集中的に投入しております。セラミック事業においては、欧州ディーゼル車市場の縮小を受け、昨年2月にフランスのDPF生産工場を閉鎖し、ハンガリーに生産集約を行うことを決定しました。市場の変化に合わせた最適な生産体制を構築するとともに、今後、規制強化と経済発展で安定的な成長が見込まれる新興国の大型車・建機・農機市場に注力する体制を整えております。

本年の当社事業につきましては、電子事業においては、5Gの立上げ開始やICTの更なる進展に伴うデータ処理量の増加、さらには車載用画像解析など、ICパッケージ基板の需要増加が見込まれるとともに、大型化・高多層化・微細配線など、難仕様化が進みます。お客様からの活発な需要を背景に、大型設備投資を決断することができましたが、計画通りの稼働開始と競合対比での競争力が担保されなければなりません。材料メーカー様、設備メーカー様及び工場建設業者様におかれましては、価格・納期へのご協力をお願いするとともに、この投資を次世代・次々世代に繋げていくため、競争力のある新材料や新技術のご提案をお願い申し上げます。

セラミック事業においては、DPF事業では、今年から新興国で新たな排ガス規制が始まります。この規制強化を機に、新興国・大型車向けに拡販を進め、DPF市場における当社のトップポジションを維持してまいります。また、AFP・FGM事業では、堅調な市場環境で拡大基調にあります。海外を含めた生産能力増強を実施していくことで、DPF事業と合わせた3事業でセラミック事業全体を安定的な成長軌道に乗せていきます。

新規事業の拡大については、電気自動車向けの素材開発にも取り組んでいます。早期上市を目指し、独自技術の深化だけでなく、オープン・イノベーションやアライアンスといった外部との連携も強化してまいります。

国内グループ各社の事業については、オリンピック需要が一巡した後にも成長し続ける独自の競争力が問われます。厳しい国内市場で生き残り、安定的な成長を実現する為、当社グループの経営資源を集中投下する事により、各社独自の競争力強化に取り組んでまいります。

また、中期経営計画の柱の一つに掲げております「ESG経営の推進」については、全てのステークホルダーの皆様より信頼される会社に向け、昨年10月に、当社初となる統合報告書を発行しました。今後も、企業活動を通じて地域社会との共生と、持続可能な社会の実現に向けた課題解決の一助となれるよう、取り組んでまいります。

最後に、今年は5か年の中期経営計画の折り返しの年になります。日々変化する市場環境に対応し、競合との競争に勝ち残り、安定した成長を実現するには、当社の企業努力だけではなく皆様のお力添えが必要となります。 今年も引き続き、イビデングループにご指導とご鞭撻をお願いすると共に、皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念して、年頭の挨拶とさせていただきます。

以 上