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2019年1月18日

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2019年 イビデン株式会社 賀詞交換会

2019年1月18日午前11時30分より、イビデン株式会社(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:青木武志)は、お取引先様335名にご出席いただき、2019年の賀詞交換会を大垣フォーラムホテル(大垣市万石)において開催いたしました。



◆青木社長挨拶(要約)

昨年、世界では、米中間の強硬な通商・外交政策に伴う景気の不透明感や、諸外国でのナショナリズムやポピュリズムの台頭による政治不安がありました。国内では、西日本豪雨、北海道胆振東部地震や台風などの自然災害に見舞われ、更には大手自動車メーカーの元会長の逮捕といった出来事が起こるなど、改めてリスクマネジメントとガバナンスの重要性を認識した一年でした。

当社と関わりの深い電子業界では、ICTの進展に伴い、データセンターなどに使われるサーバー向けPKGの需要増と高機能化が進みました。一方で、スマートフォン市場は昨年末にかけての市場の急速減など激しい変化がありました。また、自動車業界では、欧州の乗用車市場を中心とした「脱ディーゼル」の動きや、CASEに代表される大変革が加速度を増して進行しました。

このような状況の中、当社は、変化を乗り切り、次の100年も安定的・永続的に事業を成長させるため、昨年4月に新中期経営計画「To The Next Stage 110 Plan」を発表し、活動をスタートいたしました。昨年11月には電子事業において、PKGの新たに伸びる市場でトップシェアを維持するため、大垣工場と大垣中央工場における大型設備投資を決定すると共に、12月1日付で電子事業本部をPKGとMLBの2事業本部とする新体制を発足しました。これにより、今後の事業発展に向けて、情報共有や意思決定のスピードを上げ、変化に俊敏に対応できる準備が整ったと感じております。

今年の見通しにつきましては、電子事業においては、ICT・データセンターに加えて、AI・車載市場の拡大に伴い、より高機能でファインな電子部品の需要が継続すると考えています。既に新たなお客様より新規用途向け製品の引き合いが活発にきておりますので、当社の強みを生かせる製品群を積極的に提案してまいります。また、設備メーカー様及び工場建設業者様におかれましては、大型設備投資に伴う仕様決め・発注・建設着工が本格化する中で、価格・納期のご協力や競争力強化に向けたご提案を是非ともお願い申しあげます。

セラミック事業においては、主力のDPFは、先進国乗用車市場におけるパワートレインの多様化の流れが継続すると見ています。市場変化に対し、グローバルで生産体制の最適化・効率化を進めると共に、高機能な次世代仕様製品によりシェアを維持してまいります。また、排ガス規制の強化により、今後需要増加が見込まれる新興国の大型車市場や建機・農機の分野で拡販を進めることで、継続的な成長を目指します。また、AFP・FGM事業は、好調な市況で拡大基調ですので、DPFと併せた3事業に排ガス処理関連の新製品を加え、セラミック事業全体を安定的に成長させていきます。

国内グループ会社の事業は、建設・建材関係は来年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けた需要がピークを迎え、食品関連も、健康ブームを背景とした新たなビジネスチャンスがあります。こうした需要にお応えすると共に、親会社の技術開発部門と協力し各社独自の競争力を強化することで、安定成長を維持してまいります。

中期経営計画の柱の一つである「ESG経営の推進」につきましては、これからも、地域の発展に貢献し、信頼される企業を目指し、スポーツ・地元イベントの支援や環境保全活動を継続してまいります。

最後に、今年は中期経営計画の2年目です。変化の激しい市場環境ではありますが、積極的な投資や開発製品の量産化対応により、皆様と一緒に成長軌道に弾みをつけてまいりたいと思います。

皆様方には、今年も引き続きイビデングループにご指導とご鞭撻をお願いすると共に、皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。

以 上