Message 社長メッセージ

株主・投資家の皆様へ

株主の皆様におかれましては、平素よりイビデン株式会社並びにイビデングループ各社に格別のご配慮を賜り厚く御礼申しあげます。

過年度業績レビュー

電子事業におきましては、パッケージ基板の主力市場であるパソコン市場全体は、引き続き市場の縮小が継続しましたが、ICTの進展に伴うデータ処理量の増加により、データセンターで使われるサーバー向けの需要が拡大しました。また、CSP基板およびマザーボード・プリント配線板の主力市場であるスマートフォン市場は、前年対比横ばいで推移しました。以上の結果、電子事業全体では、前連結会計年度に比べ、増収増益となりました。セラミック事業におきましては、DPF事業の主な市場である先進国の乗用車市場において、ディーゼル車の販売数量減少が進んだことに加え、欧州の新たな環境規制に対応した新製品の立上げ費用が発生したことなどにより、同事業の売上・利益は減少しました。また、AFP事業におきましては、新興国での拡販活動に取り組んだ結果、同事業の売上高は増加しました。以上の結果、セラミック事業全体では、前連結会計年度に比べ、減収減益となりました。建設・その他事業におきましては、電設部門及び環境分析部門の受注は堅調に推移しましたが、大型工事が減少したことなどにより、全体としては増収減益となりました。

今期の見通し

電子事業におきましては、既存市場である、パソコン及びスマートフォン市場は、成長の鈍化が続くと予測しておりますが、データセンター市場は、力強い成長が継続すると予測しております。データセンター市場におきましては、5Gを起爆剤としたICTの更なる進展に加え、AI・車載市場の拡大に伴い、より高機能でファインな電子基板の需要が増加すると予測しております。従来から当社が強みを持つ最先端分野におけるシェア拡大に加え、昨年11月に決定したICパッケージ基板向け大型設備投資を確実に立ち上げ、新たな市場における受注拡大に取り組んでまいります。同時に、市場の変化に対応するため、生産体制及び生産品目の選択と集中を進めてまいります。セラミック事業におきましては、主力のDPF事業は、先進国の乗用車市場を中心に、脱ディーゼルや電動化といったパワートレインの多様化が継続すると予測しております。引き続きグローバルで生産体制の最適化・効率化を進めてまいります。一方で、排ガス規制の強化により、新興国の大型車市場においては、今後需要の拡大が見込まれております。伸びる市場にリソースを集中投下すると共に、顧客へガソリン車やハイブリット車向け新製品の提案を積極的に進めてまいります。建設・その他事業におきましては、国内グループ各社独自の競争力を持った製品による事業拡大と、電力事業により、当社グループの安定的な収益源としての位置づけを確かなものにしてまいります。

持続的成長へ向けた取り組み

中長期での安定成長に向け、既存の「電子事業」、「セラミック事業」および「建設・その他事業」に続く新たな事業の柱を構築するため、4つの開発センターを軸に、既存のコア技術の進化とオープンイノベーションの積極的活用により、新たな市場・用途に対応した新製品開発を行っております。


当社を取り巻く事業環境は、依然厳しくかつ不透明ではありますが、中期経営計画の実現に向け、役職員一丸となって、取り組んでまいります。
株主の皆様におかれましては、今後も当社グループへの変わらないご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役社長  青木 武志