Health and Safety 健康と安全
健康と安全
基本方針
私たちは「イビデンウェイ」に基づき、すべての活動において安全を最優先し、事業活動に参加する全ての人々の生命への危険ならびに健康への悪影響を最小限にすることを基本とし、事業活動と労働安全衛生の調和を実現します。
労働安全衛生方針(2024年7月16日 第8版)
- すべての従業員が、安全・安心で、活き活き働くことができる安全衛生文化を醸成します。
- 企業活動のすべてのプロセスにおいて、危険源を認識し、労働災害および疾病を予防します。
また、これらを誘発するリスクを評価、低減し、従業員の心身の健康保持増進に取り組みます。 - 労働安全衛生の関連法規制、その他に同意した要求事項を遵守します。
- 労働安全衛生マネジメントシステムの運用により、従業員一人ひとりが労働安全衛生方針を理解して自ら行動し、労働安全衛生目的および目標に向け、継続的な改善を進めます。
- この労働安全衛生方針を一般に公開するとともに、協力会社・取引先等をはじめとする ステークホルダーの皆様と連携して活動を進めます。
代表取締役社長
労働安全衛生マネジメント組織
当社グループは、環境/安全衛生全社委員会の委員長である担当役員(品質・技術・生産担当取締役)のもと環境安全衛生管理責任者を置き、各事業場長を中心とした労働安全衛生管理体制を構築しています。取締役会では、年に1回、担当役員より安全に関する報告を行っています。また、毎年1回以上の頻度で開催される環境/安全衛生全社委員会は、会長、社長、副社長、経営役員、関連会社社長および労働組合委員長等が参加し、全社の活動目的、目標の進捗確認を目的に実施し、全社の労働安全衛生管理を監督しています。毎月開催される全社0災委員会は、各事業場長および部門責任者、関連会社社長・推進責任者が参加し、イビデングループ全体の活動のPDCAを回すための共通認識の場として実施しています。これらの情報は、事業場毎の委員会からすべての社員が参加する職場の安全サークル(小集団活動)へ展開しています。
また、労働安全衛生方針は、事業場内で働く構内請負事業者や、工事業者等すべての労働者にも適用し、安全衛生マネジメント活動を一体となって進めています。構内請負安全衛生推進会などを通じて、安全衛生関連法令、ならびに社内基準や作業ルールについての情報共有や意見交換を行い、労働災害の無い職場環境づくりを推進しています。
労働安全衛生の基盤活動と専門活動
安全と健康・法遵守を最優先とする企業風土醸成のための基盤活動として、職場安全サークル活動、安全パトロール、安全教育による意識向上に継続的に取り組んでいます。
安全教育は、全社員が受講できるよう体系的に取り組んでいます。危険体感型の教育を導入し、安全意識の自覚と危険回避能力の習得につなげています。2023年度には、危険体感のリニューアルをいたしました。各事業場の現場への出前教育を行い、現場で働く社員全員に体感してもらえるよう、教育の機会を拡充しております(2023年度実績、範囲:イビデン国内グループの社員、危険体感型教育 1,779名受講)。さらに、バーチャルリアリティ(VR)技術を活用した、疑似的に危険な状態を体感できる仕組みを導入し、国内外全社員へのVRによる危険体感教育を実施しております(2023年度実績、範囲:イビデングループの社員、VR危険体感型教育 4,461名受講)。また、新しい職場に配属された従業員に対しては、安全衛生を含む全般的な受入れ教育を実施し、さらに有害業務に従事する従業員に対しては、安全衛生の特別教育を実施しています(2023年度実績、範囲:イビデングループの社員、受入れ教育 延べ209名受講、特別教育 延べ2,670名受講)。職場安全サークルは、イビデン構内で働くすべての労働者が参加し、職場の安全ポイントの反復学習や危険予知トレーニングによる安全意識の向上を進めています。
現場での危険体感の様子

海外事業場でのVRによる危険体感の様子
労働災害の発生状況
当社グループでは中期目標として2027年度までに「重大災害ゼロ」を継続するとともに、労働災害度数率0.10以下とすることをめざしています。「再発労災のゼロ化」、「新規災害の未然防止」を活動の柱として、イビデングループ全体として全員が「安全第一」を自覚し、安全で快適な職場を築き、ハツラツと働くことができるよう労働安全衛生活動に取り組んでいます。結果として、2023年度も請負業者含め当社グループの全従業員のうち、死亡災害および障害の残るような重大災害は発生しておりません。また、当社グループの2023年度の労働災害度数率は0.35と、日本国内の全産業平均を下回る水準にあります。労働災害が発生した場合は、「イビデン安全衛生環境基準」に従い、上司や職場への連絡、二次災害を防ぐ処置の実施といった対応を迅速に行います。
当社グループにて発生した災害に対して、災害発生部門の責任者が発生原因・真因を分析するとともに再発防止策を立案します。防止策によって新たなリスクが発生しないかリスクアセスメントを行い、本質的な対策を打っています。また、災害発生やその対策について委員会や職場安全サークル(小集団)などを通じて他部門へ水平展開し、グループ内で同様な災害が発生しないよう管理の強化に努めています。

労働災害度数率*
*100万延べ実労働時間あたりの労働災害発生数(休業災害以上)です。健康経営
イビデングループ健康経営宣言
当社グループでは、従業員一人ひとりの心身の健康を重視しています。予防に重点をおいた活動を積極的に展開し、従業員の健康づくりを支援するため、2017年に代表取締役社長名(当時)で「イビデングループ健康経営宣言」を制定しました。
イビデングループ健康経営宣言
イビデングループは、「人と地球環境を大切にする」という企業理念のもと、従業員一人ひとりの健康づくりを積極的に支援します。
構内で働くすべての従業員が心身ともに健康で元気に活躍することによって、イビデングループが健全に成長しつづけ、豊かな社会づくりに貢献することを目指します。
New Stage of Health 115 Plan
厚生労働省の方針「二十一世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本21[第二次])」が推進される中、当社および国内グループ会社では2023年度から2027年度の5ヶ年計画で「New Stage of Health 115 Plan」を策定し、役員および従業員の健康の保持・増進を推進しています。5年ごとに中期計画ならびに健康取組項目および実施内容を定め、各事業場安全衛生委員会等を通じて役員および従業員への周知、啓発を行っています。
社員が明るく活き活きと働ける職場環境の実現に向けて、社員の心身の健康増進に取り組んでいます。
健康経営*の推進
当社グループでは、社員一人ひとりの心身の健康が競争力の基盤であると捉え、社員の健康づくりを積極的に支援しています。推進体制として、健康管理推進センター(産業医、保健師)、労働組合、健康保険組合、環境安全衛生担当部門、人事担当部門、事業場衛生専任者で構成される「衛生部会」を設置し、健康づくり・健康管理のための情報提供や啓発活動を積極的に行っています。
心身の健康を維持・向上させるため、3つの重点取り組みを展開しています。
(1)運動習慣化率の向上
(2)喫煙率の低下
(3)健康チャレンジ
メンタルヘルス対策では、本人・職場・健康管理推進センター・人事がそれぞれの役割を担い、また外部資源も活用し、予防とケアを推進しています。
*: NPO法人健康経営研究会の登録商標
当社および国内グループ会社での、社員の心身の健康増進に向けた取り組みや実績を健康経営レポートにまとめています。社員にも情報を共有し、意識の向上とさらなる活動の活性化につなげています。
イビデンの健康経営レポート(PDF/2,044KB)