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2024年1月 5日

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代表取締役社長 青木の年頭挨拶

2024年1月5日午前8時00分より、新年互礼会が本社にて実施され、青木社長が年頭の挨拶を行いました。今年はイビデンの役員、幹部職及び部長、並びに国内関連会社社長の皆さんが参加しました。要旨は以下の通りです。


あけましておめでとうございます。
今年は年初から「令和6年能登半島地震」や羽田空港における航空機の衝突事故がありました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方に心よりお見舞いを申し上げます。 我々にとっても対岸の火事ではなく「3つの安全」を考え直す機会にしていきます。

足下を見ると、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナ問題と世界では戦火が消えることなく、我々は地政学リスクもある中で事業を続けています。我々の生活を見てもエネルギーコストや物価の上昇、極端な円安の影響が残っています。2024年の見通しは、半導体や自動車業界が2023年中に回復して年初より上昇に向かう予測でしたが、当面は厳しい状況が続くと考えています。

2023年4月から新しい中期経営計画がスタートしています。元々、2024年度までは踊り場を想定しており「23年~24年は足腰を鍛える年にしましょう」と発信してきました。しかし、想定以上に市況が悪くなっています。自分たちの足腰を鍛え直す中で、品質力や技術力、コスト力、人の力(スキル)を総合的に上げていかないと、競合との戦いに勝てなくなってしまいます。皆さんには健全なる危機感を持っていただきたいと毎年話してきましたが、2024年は本当の危機感を持った状態で仕事を進める必要があります。そこで、皆さんに3つのお願いをさせていただきます。

1つ目は、冒頭に話した「3つの安全」です。皆さん自身の安全、事業の安全、事故・災害に対する安全。これらの安全をもう一度、足下から見直していただきたいです。

2つ目は、事業リスクに対する考え方です。少しでも変化の予兆があった時、機敏に捉えて事前に手を打っていく。万が一、リスクが発生した時はスピード感を持って対応する。そうすることで、失う利益は1/5、1/10に減らせます。ビジネスインテリジェンス(情報収集力・分析力)、情報に対する感度を上げる中で、リスク対応をもう一度見直してほしいです。また、競合との競争に勝っていくための価値創造も必要です。今ある技術を組み合わせる。リソースの配分を見直す。これによって新たなビジネスモデルや新たな価値を生み出す。これが価値創造の活動です。持っているコア技術をしっかりと磨き上げ、うまく組み合わせて新しいビジネスを組み立てます。これは技術開発だけの活動ではなく、自分たちの既存事業を強化する活動でもあると考えていただきたいです。

3つ目は、事業をスルーアウトで見ることです。前工程から後工程まで見渡す中で、自分たちの責任と権限がどこにあるのか、責務を果たすために何をしないといけないのかを、自立型人財としてどのように考え、学び、動くのか、各自が自分の頭でしっかりと考えて取り組んでもらいたいです。

2024年が、自分たちにとって「足腰を鍛えることができた」「新しいリスクとそれに対する対処を学べた」と感じ、成長できる1年になることを祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

以上