Engineers Discussion 技術者座談会

イビデンの未来を語る

技術開発者としてイビデンで技術開発を行っているみなさんに、現在取り組んでいる技術開発の内容やその想いを語っていただきました。

久保常務

技術開発本部長

山田理事

技術開発本部
副本部長

T.U.

さん

技術開発本部
自動車機能製品開発センター

E.O.

さん

技術開発本部
事業戦略部

Discussion 01

第3・第4の事業の柱をつくり上げる、新たな技術開発体制

司会 2017年4月に技術開発本部内に4つの開発センターが誕生しました。その目的を教えてください。

久保 現在のイビデンを支える電子事業・セラミック事業に次ぐ、新規事業を早期に立ち上げることを目的として設立しました。イビデンが100年以上事業を発展・進化させていく中で培ってきた独自の基盤技術を将来大きく伸びる分野に展開させるために、ハイブリッド・プラグインハイブリッド車両をターゲットとした「自動車機能製品」、電動化社会を見据えた「将来モビリティ製品」、高効率・軽量ジェットエンジン実現のための「先進セラミック製品」、電子事業の基盤技術から発展した「バイオマテリアル製品」を選定しています。また、目まぐるしく変化する市場のニーズに応えるためには、スピーディーな開発体制が必要。従来の体制から同カテゴリー別に開発品群を集約することで、マーケティング戦略が立て易く、開発品および技術者同士のシナジー効果を生み出し、マネジメントしやすい組織へと整備しました。

T.U. 開発体制が一新されたことで、未来に向けて新規性の高い製品開発への意欲が高まったように感じます。私自身が心がけていることは、目の前の開発のみに没頭することなく、いかに市場にアンテナをはれるか。これから先、お客様、そして社会が求めている製品を生み出すためには、マーケットインの開発姿勢が重要だと思います。

E.O. 製品開発を進める上で発想する力は、非常に重要であると感じるのですが、一朝一夕にはこの能力は身につくものではないため試行錯誤しています。日々、色々なことに興味を持ち、貪欲に取り入れようとする向上心がなければ新たな発想は生まれないと感じており、積極的に先輩社員や上司、顧客、有識者との議論を通じて知識を深め、豊かな発想力を身につける努力をしています。

久保 「知らないこと、経験したことのないこと」への対応が技術者を左右する重要なポイントだと思っています。これらのことを喜びと感じ、調査し、議論し、理解することにより技術者は成長し、発想豊かな人材へと成長していきます。イビデンの技術者は、このような経験を日々体感しながら、開発業務に取り組み、新規事業立ち上げに必要な知識と経験を積み重ねポジティブシンキングで積極的に開発に取り組む社員に恵まれていることは嬉しい限りです。

Discussion 02

連綿と受け継がれる「開拓」の企業精神

司会 イビデンの継続的な成長には、企業風土も寄与しているのでしょうか?

山田 開発部門に長く在籍する立場から見て、歴史の中で培われた「時代に合わせた革新を常に行い、意欲的に新たな分野に挑む」企業文化は、"イビデンの良きDNA"として受け継がれているものだと思いますね。創業時の電力事業から始まり、カーバイド、カーボン、プリント配線基板、ファインセラミックス、ICパッケージ基板、SiC (シリコンカーバイド)-DPF (ディーゼルパテキュレートフィルター) など、社会のニーズを起点に既成概念にとらわれない製品開発につなげてきた歴史、現状に満足しない探究心、優れた自社コア技術を多用途に応用する創造性がイビデンの発展を支えてきたんです。

久保 たしかに技術力一辺倒ではなく、前向きな精神性が企業成長のエンジンになっているのは感じますね。世の中にない新たな製品を生み出す道のりは、光を求めて暗闇の中を歩くようなもの。最後まで諦めない開発製品への執念と顧客との強い信頼関係構築への強い思いが成否を左右します。そのため、自身が取り組んでいる開発対象を心底好きになることがイビデンの製品開発の大前提とも言えますね。

Discussion 03

伝統を重んじ、新たに学びながら挑戦は続いていく

司会 開発センターとしての今後の目標は?

久保 2022年までに新たな事業の柱を確実に立ち上げます。しかし、これからの時代は、スピードが勝負になります。このため、自前に拘らずにイビデンのコア技術とシナジーが得られる技術は、オープンイノベーションにより、いち早く革新的な製品に仕上げ、市場に出していくことを進めます。イビテンの歴史を振り返ると、既存事業が業界トップに立った時期に新たな事業が誕生しています。その転換点がまさに今なんです。

E.O. 私はバイオマテリアルの開発に携わっていますが、新たな挑戦にワクワクしています。すべてがゼロからのスタートだからこそ自由な発想で開発に取り組めています。この素晴らしい環境の中で、開発を加速させ、早く会社に貢献したいです。

山田 若手社員が「会社の未来を担っている」という自覚を持てているのは、今までの人財育成体制の成果。2017年からは技術開発本部内にさらに将来に向け積極的に技術者育成を強化するために「人財開発センター」を新設しました。入社年数に合わせた研修を通じてイビデンの市場開拓者としてのDNAをより色濃く継承していけたらと思います。

T.U. 若手の立場からすると、日常の何気ない業務や職場環境からもイビデンの精神は学べていますよ。製品開発はグループで取り組むことから、親身であたたかみのあるコミュニケーションで円滑なチームワークを実現できていることは、一開発者として誇るべき点です。あとは、私自身が次の世代のリーダーとしての自覚を強めていくことだけですかね。

企業変遷をよく知る経験豊富な社員と、
発想力豊かな若手社員がバランスよく融合している点がイビデンの特色。
将来の変化をいち早く掴み、市場ニーズを「種」に、
今後もより多くの人に喜びを与えることのできる革新的製品という
「大輪の花」を咲かせていきます。