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2018年1月11日

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2018年 イビデン株式会社 賀詞交換会

2018年1月11日午前11時30分より、イビデン株式会社(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:青木武 志)は、お取引先様340名にご出席いただき、2018年の賀詞交換会を大垣フォーラムホテル(大垣市万石)に おいて開催いたしました。

◆青木社長挨拶(要約)
昨年、世界では、米国の突然のTPPからの脱退やパリ協定の離脱、そして、年末の中東地域の安定を脅かす突然の宣言がありました。また、北朝鮮問題等の地政学上のリスクも継続しました。国内では、日本の品質が問われるような品質検査データの偽装問題や、大手企業の経営破たんがありました。企業も個人も、変化への対応とリスクへの備えが問われていると感じています。
当社との関わりの深い電子業界・自動車業界においても、大変革の年になりました。電子関連では、当社が得意としてきたパソコン/スマートフォンの市場以外に、IoT、AI、自動運転など、これまでにない多様なアプリケーション向けに市場が拡大しています。また、自動車業界でも、2017年はコネクテッドや自動運転といった新技術への大変革の年であったと思います。
当社においては、2016年度の事業構造改革に伴う赤字からのV字回復に向けた活動を、全グループを挙げて進めてまいりました。まだ道半ばではありますが、回復に向けた手応えを感じています。
当社の今年の見通しにつきましては、電子事業においては、IoT・AI・車載・データセンター等の市場が拡大していく中で、より高機能でファインな電子部品の要求が高まってくると考えます。それに伴い、高密度配線技術の高度化が進みますので、最先端領域を得意とする当社のチャンスが拡大すると見ています。既に新たなお客様より、新規用途に向けた製品の引き合いも来ていますので、当社の強みを活かせる製品群を積極的に提案していきたいと思っております。
セラミック事業では、主力事業である自動車関連は、中・長期では乗用車市場を中心に電動化へのシフトの流れがありますが、当面は内燃機関が主流になります。また、今後排気ガス規制の厳しくなる大型のバス・トラック・建機においては、需要拡大が見込めるため、成長著しい新興国を中心に事業拡大を狙っていきます。その他セラミック製品におきましても、好調な世界経済及び半導体市場を背景に堅調に推移すると見ております。
国内グループ会社の事業についても、建設・建材関連では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた需要が堅調です。また、食品関連においても健康ブームを背景に新たな需要の芽が出てきていますので、これらのお客様の需要にしっかりとお応えし、安定した成長軌道を維持していきます。
また、地域の発展に貢献し信頼される企業を目指すべく、当社理念である「人と地球環境を大切に」に沿った取組みとして、スポーツや地元イベントへの支援と併せまして、「イビデンの森」の育樹活動など、社員とその家族に加えて、地域の方々と共に自然を育むことができるような様々な活動を、地元企業として行ってまいります。
最後に、今年は2018年度から始まる新たな5ヵ年の中期経営計画を、この春頃に発表しスタートする予定です。既存事業については、しっかりと足元を固めつつ、新製品開発を加速させ、安定した成長を実現できる基盤を作っていきます。また、その成長を持続可能にするためのESG経営にも取り組んでまいります。
皆様方には、今年も引き続き、ご指導とご鞭撻をお願いし、年頭のご挨拶とさせていただきます。

以上